FN1242Aタンデム基板とは簡単に繋がるように設計されてます。
タンデム基板のI2S接続仕様は、Combo384を前提としていますので、フルエンシプレーヤの外部クロック基板も同様に造ってあります。
X2と、CN3に接続用の部品を実装するだけです。ピン番号は違いますが、気にしないでください。信号の並び順は一致してます。
それぞれタンデム基板のJCCN1と、OUTJC1の567ピンに接続します。
オスかメスか、タンデム基板を上にするか、下にするか、過去にタンデム基板にどちらを実装したかで外部クロック基板の実装する部品を合わせてください。
X2と、CN3のGNDをサーマルにしておくの忘れました。ごめんなさい。丸いPADを充分に、じっくりと加熱してからハンダを流してください。
タンデム基板にはCMOSで繋ぐ事になります。
HDMI-LVDSも同時に繋いでいただく事も可能です。但し、HDMIの先にぶら下る3V3の負荷にはご注意ください。HDMI側の負荷が大き過ぎてNGでしたらJP1外してCN1に3V3電源繋いでください。
重要事項は、
マスタクロック設定をどうするか?
の1点です。タンデム基板の難解な部分です。
問題点としては、FLACにはフルエンシーオーバーサンプリングできない曲があるという事です。
FLAC生成時に、圧縮オプションのブロックサイズが4608だと、1倍しかできません。
ブロックサイズが4096だと、2倍までです。
1152では4倍。1024以下だと最大8倍ができます。
FLAC生成オプションで、0~2だと1152、 3~8だと4096なので、-bオプション付けない人が多数派でしょうから、2倍か4倍がほとんどになると思われます。
でも、-b4608で生成された曲も、世の中にはあるんですよね。
未確認なので想像ですが、ダウンロード販売なFLACがこれなのかもしれません。
441kHzで4608なFLACは、一旦逆変換してWAVを起こしてから -b1024とオプション付けて再変換しましょう。8倍できるようになります。
WAVなファイルには、ブロックサイズという制限は無いので、全てオーバーサンプリングできます。
FN1242Aのマスタクロックとサンプリングレート、生成DSD、DSDクロックの関係を示すと、、、、
マスタクロック22/24MHz
441/48 DSD128 2XBitCLK
882/96 DSD256 2XBitCLK
1764/192 DSD256 1XBitCLK
3528/384 再生できない
マスタクロック45/48MHz
441/48 再生できない
882/96 DSD256 2XBitCLK
1764/192 DSD512 2XBitCLK
3528/384 DSD512 1XBitCLK
マスタクロック90/98MHz
441/48 再生できない
882/96 再生できない
1764/192 DSD512 2XBitCLK
3528/384 DSD1024 2XBitCLK 音は出るがノイズ混じりで聴けない 残念
この点から、90/98はお奨めしません。
全てを美味しくいただくには、マスタクロックを22/24、45/48と、切り換える必要がありますが、タンデム基板のジッタークリーニング回路は2種類の周波数を受け付ける仕様になってます。上位3つ取るか、下位3つ取るか、でクロック仕様を決める事になります。
FLACが全く無ければ、設定仕様1の3528/384対応の方が良いです。
441FLAC4608がいっぱいあるなら、設定仕様2の441/48対応の方が良いです。音が出ないのは悲しいですもの。フルエンシープレーヤでオーバーサンプリングしなくても、FN1242A内部でオーバーサンプリングしますので、あのフルエンシーサウンドは聴けます。悪い選択ではないです。
共通して鳴らせる1764/192は、比較すると設定仕様1の勝ちです。設定仕様1では、外部クロックボード上のPLLがバイパスになるからです。
設定仕様1において、1764/192、3528/384、共にDSD512が生成されますが、3528/384から生成した方が勝ちです。
外部クロック基板設定の共通事項
JP2=1,2間ショート タンデム基板のジッタークリーニング後のクロックを接続
CN3には、お手持ちの3ピンのピンヘッダかピンソケット実装
X2には、付属品の20ピンのピンヘッダかピンソケットを実装
CN3とX2、二つのコネクタで、タンデム基板と接続します。
付属品のカラフルな10ピンIDC延長ケーブルは使わない。
PIC32-EMZ64と、外部クロック基板通し直結する。
ケーブルの持つ容量性で、FS2:0信号による45/49の切替が誤作動する場合があります。
HDMI-LVDS使って、タンデム基板以外のDACに繋ぐ場合は、FS2:0が無関係なので、IDC延長ケーブル使えます。
PIC32-EMZ64と、外部クロック基板通し直結する。
ケーブルの持つ容量性で、FS2:0信号による45/49の切替が誤作動する場合があります。
HDMI-LVDS使って、タンデム基板以外のDACに繋ぐ場合は、FS2:0が無関係なので、IDC延長ケーブル使えます。
タンデム基板設定の共通事項
JCJP2=2,3間ショート 供給されたマスタクロックを、反転して内部動作。
CN3に供給されるクロックは、タンデム基板内で反転されて出てくるので、JCJP2で反転を選択しておけば辻褄が合います。
設定仕様1.マスタクロック45/48MHz固定で、441/48は再生できない仕様CN3に供給されるクロックは、タンデム基板内で反転されて出てくるので、JCJP2で反転を選択しておけば辻褄が合います。
フルエンシプレーヤ側設定
FLUENCY.TXTを2,1,1,1,1,1,XXXX,XXXX:MANU と記述
これで、常時45/48MHz動作になる。FS2:0が、サンプリングレートで変化する
JP3=2 マスタクロック用PLLはバイパス
JP4=DontCareなのでデフォの1&2でも可。3だけに刺すのが推奨(PLLが省電力)
タンデム基板側設定
JCJP1=3-4,7-8,11-12,15-16,21-22 45/49=L/Hでコントロール
MSTJP1=1-2,15-16,21-22 3528/384だけ1XBitCLKにDSDクロック用PLLを制御する
ポテンショメータは、12時から3時位の間。
設定仕様2.マスタクロック22/24、45/48MHzと切り替えて運用。441/48は再生できるけど、3528/384のDSD512は再生できない仕様。
本設定なら、441FLAC4608が混在しても、再生は問題無し。
3528/384で生成されるDSDでは、DSDクロック用PLLを1倍に制御する必要があるが、本仕様では判別信号が無い為です。
FLUENCY.TXTの先頭を1にすれば、最大192なのでDSDが鳴らない問題はあまり発生しない。でも、オリジナルのレートが384な曲は、384で出ちゃいます。これはどうにもならないです。
フルエンシプレーヤ側設定
FLUENCY.TXTを1,1,0,1,1,1,XXXX,XXXX:AUTO と記述
最大8倍の3528/384へのオーバーサンプリングはしない。
これで、441/48だけ22/24MHz、他のレートは45/48MHz動作になる。
FS2:0が、クロック周波数で変化する
JP3=3 マスタクロックPLLは、1/2倍か等倍で動作
JP4=1&2 AUTO設定として、マスタクロックPLLを1/2倍か等倍で動作
設定仕様1と緑のプラグが違います。
最大8倍の3528/384へのオーバーサンプリングはしない。
これで、441/48だけ22/24MHz、他のレートは45/48MHz動作になる。
FS2:0が、クロック周波数で変化する
JP3=3 マスタクロックPLLは、1/2倍か等倍で動作
JP4=1&2 AUTO設定として、マスタクロックPLLを1/2倍か等倍で動作
設定仕様1と緑のプラグが違います。
タンデム基板側設定
JCJP1 1-2,3-4,21-22 22/45・49=H/Lでコントロール
JCJP1 1-2,3-4,21-22 22/45・49=H/Lでコントロール
MSTJP1 21-22オープン 他はDontCare 2倍固定でDSDクロック用PLLの制御なし、と言うか制御できない
JCJP5 2-5ワイヤ,3-4,8-10,7-9 22/45=H/Lでコントロール 49でロック時間長
JCJP5 2-5ワイヤ,3-4,8-10,7-1ワイヤ 22/49=H/Lでコントロール 45でロック時間長
22と45か、22と49の、どちらかの組み合わせを選ぶ。
441系の曲と48系の曲、どちらが多いかで決める。441系が多数派と思います。
22と45か、22と49の、どちらかの組み合わせを選ぶ。
441系の曲と48系の曲、どちらが多いかで決める。441系が多数派と思います。
ポテンショメータは、12時から3時位の間。