2017年9月22日金曜日

 タンデム基板とフルエンシプレーヤの接続について

 FN1242Aタンデム基板とは簡単に繋がるように設計されてます。
 タンデム基板のI2S接続仕様は、Combo384を前提としていますので、フルエンシプレーヤの外部クロック基板も同様に造ってあります。
 X2と、CN3に接続用の部品を実装するだけです。ピン番号は違いますが、気にしないでください。信号の並び順は一致してます。
 それぞれタンデム基板のJCCN1と、OUTJC1の567ピンに接続します。
 オスかメスか、タンデム基板を上にするか、下にするか、過去にタンデム基板にどちらを実装したかで外部クロック基板の実装する部品を合わせてください。

 X2と、CN3のGNDをサーマルにしておくの忘れました。ごめんなさい。丸いPADを充分に、じっくりと加熱してからハンダを流してください。
タンデム基板にはCMOSで繋ぐ事になります。
 HDMI-LVDSも同時に繋いでいただく事も可能です。但し、HDMIの先にぶら下る3V3の負荷にはご注意ください。HDMI側の負荷が大き過ぎてNGでしたらJP1外してCN1に3V3電源繋いでください。

 重要事項は、
 マスタクロック設定をどうするか?
 の1点です。タンデム基板の難解な部分です。

 問題点としては、FLACにはフルエンシーオーバーサンプリングできない曲があるという事です。
 FLAC生成時に、圧縮オプションのブロックサイズが4608だと、1倍しかできません。
 ブロックサイズが4096だと、2倍までです。
 1152では4倍。1024以下だと最大8倍ができます。
 FLAC生成オプションで、0~2だと1152、 3~8だと4096なので、-bオプション付けない人が多数派でしょうから、2倍か4倍がほとんどになると思われます。
 でも、-b4608で生成された曲も、世の中にはあるんですよね。
 未確認なので想像ですが、ダウンロード販売なFLACがこれなのかもしれません。

 441kHzで4608なFLACは、一旦逆変換してWAVを起こしてから -b1024とオプション付けて再変換しましょう。8倍できるようになります。

 WAVなファイルには、ブロックサイズという制限は無いので、全てオーバーサンプリングできます。

 FN1242Aのマスタクロックとサンプリングレート、生成DSD、DSDクロックの関係を示すと、、、、
マスタクロック22/24MHz
441/48   DSD128 2XBitCLK
882/96   DSD256 2XBitCLK
1764/192  DSD256 1XBitCLK
3528/384  再生できない 

マスタクロック45/48MHz
441/48   再生できない
882/96   DSD256 2XBitCLK
1764/192  DSD512 2XBitCLK
3528/384  DSD512 1XBitCLK

マスタクロック90/98MHz
441/48   再生できない
882/96   再生できない
1764/192  DSD512 2XBitCLK
3528/384  DSD1024 2XBitCLK 音は出るがノイズ混じりで聴けない 残念

90/98MHzで1764/192は、DSD512出ます。凄い良い音です。超ぶっ飛びサウンドです。でも、882/96が出ないという事は、441FLAC4096が混じると2倍の882で再生できないことになります。これはFLAC圧縮オプションのデフォルトが5だから、ほとんどの曲が聴けない事になります。
 この点から、90/98はお奨めしません。

 全てを美味しくいただくには、マスタクロックを22/24、45/48と、切り換える必要がありますが、タンデム基板のジッタークリーニング回路は2種類の周波数を受け付ける仕様になってます。上位3つ取るか、下位3つ取るか、でクロック仕様を決める事になります。

 FLACが全く無ければ、設定仕様1の3528/384対応の方が良いです。
 441FLAC4608がいっぱいあるなら、設定仕様2の441/48対応の方が良いです。音が出ないのは悲しいですもの。フルエンシープレーヤでオーバーサンプリングしなくても、FN1242A内部でオーバーサンプリングしますので、あのフルエンシーサウンドは聴けます。悪い選択ではないです。

 共通して鳴らせる1764/192は、比較すると設定仕様1の勝ちです。設定仕様1では、外部クロックボード上のPLLがバイパスになるからです。
 設定仕様1において、1764/192、3528/384、共にDSD512が生成されますが、3528/384から生成した方が勝ちです。

外部クロック基板設定の共通事項
JP2=1,2間ショート タンデム基板のジッタークリーニング後のクロックを接続
CN3には、お手持ちの3ピンのピンヘッダかピンソケット実装
X2には、付属品の20ピンのピンヘッダかピンソケットを実装
 CN3とX2、二つのコネクタで、タンデム基板と接続します。
付属品のカラフルな10ピンIDC延長ケーブルは使わない。
 PIC32-EMZ64と、外部クロック基板通し直結する。
 ケーブルの持つ容量性で、FS2:0信号による45/49の切替が誤作動する場合があります。
 HDMI-LVDS使って、タンデム基板以外のDACに繋ぐ場合は、FS2:0が無関係なので、IDC延長ケーブル使えます。

タンデム基板設定の共通事項
JCJP2=2,3間ショート 供給されたマスタクロックを、反転して内部動作。
CN3に供給されるクロックは、タンデム基板内で反転されて出てくるので、JCJP2で反転を選択しておけば辻褄が合います。

設定仕様1.マスタクロック45/48MHz固定で、441/48は再生できない仕様
フルエンシプレーヤ側設定
FLUENCY.TXTを2,1,1,1,1,1,XXXX,XXXX:MANU と記述
 これで、常時45/48MHz動作になる。FS2:0が、サンプリングレートで変化する
JP3=2 マスタクロック用PLLはバイパス
JP4=DontCareなのでデフォの1&2でも可。3だけに刺すのが推奨(PLLが省電力)
タンデム基板側設定
JCJP1=3-4,7-8,11-12,15-16,21-22  45/49=L/Hでコントロール
MSTJP1=1-2,15-16,21-22 3528/384だけ1XBitCLKにDSDクロック用PLLを制御する
JCJP4=2-4 最上位の高精細レンジで即座にロックします
JCJP5=3-4,8-6,7-9 45/49=L/Hでコントロール
ポテンショメータは、12時から3時位の間。


設定仕様2.マスタクロック22/24、45/48MHzと切り替えて運用。441/48は再生できるけど、3528/384のDSD512は再生できない仕様。
 本設定なら、441FLAC4608が混在しても、再生は問題無し。
3528/384のPCM(マスタ基板のアナログアウト)は問題無し。
 3528/384で生成されるDSDでは、DSDクロック用PLLを1倍に制御する必要があるが、本仕様では判別信号が無い為です。
 FLUENCY.TXTの先頭を1にすれば、最大192なのでDSDが鳴らない問題はあまり発生しない。でも、オリジナルのレートが384な曲は、384で出ちゃいます。これはどうにもならないです。

フルエンシプレーヤ側設定
FLUENCY.TXTを1,1,0,1,1,1,XXXX,XXXX:AUTO と記述
 最大8倍の3528/384へのオーバーサンプリングはしない。
 これで、441/48だけ22/24MHz、他のレートは45/48MHz動作になる。
 FS2:0が、クロック周波数で変化する
JP3=3 マスタクロックPLLは、1/2倍か等倍で動作
JP4=1&2 AUTO設定として、マスタクロックPLLを1/2倍か等倍で動作
設定仕様1と緑のプラグが違います。

タンデム基板側設定
JCJP1 1-2,3-4,21-22  22/45・49=H/Lでコントロール
MSTJP1 21-22オープン 他はDontCare 2倍固定でDSDクロック用PLLの制御なし、と言うか制御できない

JCJP4 全オープン 下位から2番目ぐらいが適当。高精細だと45/49ですぐにロックしない。
JCJP5 2-5ワイヤ,3-4,8-10,7-9 22/45=H/Lでコントロール 49でロック時間長
JCJP5 2-5ワイヤ,3-4,8-10,7-1ワイヤ 22/49=H/Lでコントロール 45でロック時間長
 22と45か、22と49の、どちらかの組み合わせを選ぶ。
 441系の曲と48系の曲、どちらが多いかで決める。441系が多数派と思います。
ポテンショメータは、12時から3時位の間。
  写真は22/45=H/Lでコントロールの設定例



 難解な解説で、うんざりかもしれませんが、、、ジャンパのプラグ位置を間違わなければ確実にタンデム基板を鳴らせます。メーカー推奨設定です。間違いありません。

 FN1242Aタンデム基板開発当時はラズパイ、Combo384を繋いで頂きました。
 これらのシャノンなアップサンプリングから解放してあげましょう。

真のフルエンシオーバーサンプリングで聴くDSD512は別格です。

2017年9月13日水曜日

 フルエンシープレーヤの販売が、開始となりました。

 AmazonとFBA契約したので、「半導体計測屋が販売、Amazonが発送します」でご購入いただけます。早ければ注文して翌日には配達される奴です。

フルエンシー8XオーバーサンプリングWAV/FLACプレーヤー
ASIN: B074PPDGK6
アマゾンの商品購入ページ

 Amazonの製品ページでも見れる情報ですが、ここにも貼っておきます。


 クロック基板はUEXT端子に直結もできますし、付属のIDCケーブルで延長配置もできます。付属の赤黒ジャンパケーブルは、リモコン基板の電源用です。
 リモコン基板は基板どおし重ねてくっつけてもいいし、ご自身でご用意いただいたケーブルで繋いでもいいです。

 オプトサプライ赤外線リモコンは、初期ロット50個限定の付属です。在庫が吐けたとしても、秋月電子で¥300でご購入いただけます。

 アップルリモートも使えます。お持ちの方は、アップルリモートでどうぞ。
 アップルリモートのモノブロック切削加工一体型ボディは、実に見事な逸品です。この仕上がりで2千円弱なお値段は驚嘆に値します。
 アップルリモート買おうと思ったら、アップルストア店舗かアップルサイトに行きましょう。楽天とかAmazonよりお安く買えます。何故か?本家サイトが一番安いし送料無料です。

 製品箱には本ブログのURLと、本ブログ右側の資料ダウンロードのURLと、サポート用メルアド書いたラベル貼ってあります。捨てないで手元に置いておいてください。

フルエンシプレーヤ資料ダウンロードはこちら


 Olimexから基板をごっそり買い付けたのですが、NG品が混じってるものですね。ブルガリアは旧共産圏の国な訳ですが、自社製品に対する品質管理の徹底はなされない様子。
 
 同時期に中国からUSB延長ケーブルも買い付けたのですが、こっちは言うに及ばず不良品混入率は10%超えてました。


USB3.0延長ケーブル(0.3m)タイプAオスータイプAメス(パネルマウント)
ASIN: B074PTBCR5 
フルエンシプレーヤを筐体内に組んだ時に、USBを引っ張り出すのに便利です。
USB延長ケーブルの購入はこちら

両方とも、半導体計測屋が国内で全数検品してから出荷しておりますので、「半導体計測屋が販売」な商品は安心してお買い求めください。

 Amazon.co.jp内では、中国人バイヤーがすごい低価格でモノ売ってますが、ハズレ引くこと覚悟で利用すべきですね。超長納期だし、10%超えな不良率だし。

2017年3月23日木曜日

 2014年5月頃、計測してアップロードしようと原稿書いたけど、USBケーブルの事書いても、今更どうなの?でボツにしてた記事です。
 Volumio登場前後で、RaspberryPiからI2Sが直接出てこない頃で、Amanero製USBDDCを使ってタンデム基板鳴らしてた頃のお話です。
 新製品紹介記事更新したついでに、加筆、修正してこの原稿もUPしてみます。
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 USBケーブルの話など書いてみたいと思います。
 面白いデータ取れましたのでご紹介します。

 STEREO SOUND系の雑誌、Hivi誌とかDigiFi誌とかのお試しUSBケーブル4本セットって、ご存じな方多いと思います。DSDな曲が入ったDVDとか、USB_DACが付録で付いてくるとかの雑誌です。
 4種類4本¥3650-と手ごろな価格で、1本¥10000!!なケーブルの短い奴が、一時期在庫切れになりましたが、今でも買えます。

 タンデム基板には入力にアイソレータ挟んでるから「デジタルデータの伝送には、ケーブルごとき変えたところでなんの影響も無かろう」と思ってたのです。が、、、、、、違いました。

 USBケーブル変えると音が変わるって実際に起こるのですね。
 ケーブルセットには、試聴屋さんのコメントが付いていて、それぞれ個性があるみたいです。
 私の再生環境では、その違いは聴いても判別できませんでした。
 上等なスーパツイータ繋げば判別できたのかもしれません。
 30年前のダイヤトーンP610使ってるものですから。

 でもね、私は半導体計測屋です。半導体計測の分野では、ミックスドシグナルはタイムドメインで測定した波形を、周波数ドメインに変換して計測します。
 手持ちのUSBオシロで測定、計測したら、ちゃんと違いが確認できました。
 
 再生器はRaspberyPi。OSはRaspyFi。
 RaspberryPi電源はPranexのUSBスイッチング5V電源。マイクロUSBケーブルで給電

 JEITAディスクの1kHzテストシグナルを、WAVにリッピングして44.1kHzPCMでCombo384に入力。

 SRC4192Aで、176.4kHzPCMにアップサンプリング。

 マスタクロックをNB3N2302DGで45MHzに2逓倍。

 マスタは2個載せデュアルモノ。スレーブは1個載せでDSD512再生。

 差動合成はNJM2114 カットオフ50kHz。

 タンデム基板電源はトロイダルトランスの自作リニア電源。
 DC3.3、5、+12、-12は共通のトランス。
 PLL電源も1242電源もインターフェース電源も全て共通の3.3Vで、フェライトビーズ介しての分割のみ。

 赤がレフト、青がライト。LRで微妙に違うのは、測定誤差と思ってください。
 計測帯域は50kHz。ピークホールド表示。
 純粋に、USBケーブル変えただけで測ってます。

Zonotone(JAPAN)


SUPRA(SWEDEN)


AIM(JAPAN)


WIRE WORLD(USA)


以前から手元にあった1mのケーブル(USB2.0対応品)何かのPCアクセサリ付属品


 なにが違うって、結局のところスプリアスノイズの載り方が違うんですね。

 要は、USB出力再生器から出るノイズが、Combo384とタンデム基板マスターとスレーブを通じて差動合成+LPFに到達するかしないかって違いです。

 441,96,192再生の差でも、スプリアスの載り方が全然違います。喰わせるサンプリングレートが違えば、違うのは当たり前なのですが、SRC4192A使って、同じ192PCMにアップサンプリングして、DSD512再生にしても、スプリアスの載り方違います。
 Si8660アイソレータでGND分離して、USBのスイッチング電源と、トロイダルトランスリニア電源で分割してても影響受けます。
 アイソレータが効いてないのはガッカリというか、身も蓋も無いと言うか、、、、

 USBケーブル毎に、シールドの違い、内部構造の違いがある訳です。
 コネクタの接触抵抗が違うかもしれない。
 ケーブルのシミュレーションモデルを考えたならば、アナログ的にはLCRの塊として考えなければなりません。LCRの定数が違えば信号伝達関数も変わるのは当然の結果であり、通過するノイズ、遮断されるノイズが違ってきます。

 USBデジタルケーブルの良し悪しは、スプリアスノイズが伝わるか、伝わらないかって言っちゃっていいんじゃなかろうか。

 下に表示された数字見ると、THD、THD+NはZonotoneが最良です。
 次点が何かの付属品USBケーブル(笑)。
 全体のノイズフロアはZonotoneが、最も低めになってはいます。
 で、21KHz~22KHzのスプリアスが、SUPRAだけ少ないです。

 THD計算って8次高調波まで見てるのですが、スプリアスが2kHz,3kHz丁度から少しでもずれれば計算上は良く出るんですね。
 自分の仕事を否定する事になっちゃうけど、カタログスペックのTHDとか、THD+Nってあてにならないなぁと実感しました。
 計算結果が規定範囲に入っていればPASS、外れていればFAILなのが半導体計測のやり方です。THD平均値が0.3%以下なのはZonotoneと付属品とWIRE WORLDです。
 THDの数字だけ見ると、Zonotone最高って思っちゃいます。SNR平均値は全部同じ値だし。

 でも、パッと見良さそうに見えるのはSUPRAです。全帯域でスプリアス少な目に見えます。
 DigiFi誌の試聴屋さん曰く、SUPRA「雑味がないなぁ」だそうで、見事に判別してます。素晴らしいお仕事されてますねぇ。今後はSUPRAメインで使うことにします。

 SFDRがカタログに載らない理由も何となく判りました。THDが良くてもSFDRが悪くちゃ載せられないですもの。
 SFDR、スプリアスフリーダイナミックレンジとは、基本波成分と、測定レンジ内の最大のスプリアス成分との比のことです。何ヘルツの成分との比になるかは測定結果によって変わります。
 今回の測定では26kHzか、42kHzのスプリアスとの比になります。
 YHPの技術者が書いたミックスドシグナルテスタのアプリケーションノートには、測定評価項目としてSFDRも測りましょうって書いてるけど、仕事ではSFDR計測のプログラムって全くやったこと無いです。
 CODECデバイスや、CDプレーヤとかのスペック表にはTHD、あるいはTHD+NとSNRが書いてあってもSFDRは見たことありません。重要な指標なはずなのに、使われてないのは勿体無いというか、ずるいなぁというか。
 チップメーカさんが、我々計測屋に「やらなくていいよ」というのだから、チップを使うオーディオ機器メーカさんも、「やらなくていいよ」と言ってるのでしょう。きっと、たぶん。

参考として、スイッチング電源繋いだプレクスターのプレミアム2のアナログ出力です。
いわゆる神ドライブって奴です。
これの数値が悪いのは、裏側のアナログコネクタ直接プローブしてるので、出力振幅小さいからです。タンデム基板よりスプリアス少ないです。身も蓋もないです。プレクの設計って優秀です。かなり良い音で鳴ります。
 神ドライブの称号は伊達じゃありません。デジタルの読書性能だけでなく、アナログ再生音も優秀です。外部DACなど必用としない超高音質性能。でもフルエンシではありません。

 スプリアスノイズは「RaspberyPiから盛大に出てる」ってことになるみたいです。
 スイッチングなUSB電源なんて、捨てろって事でしょう。

御意見、ご感想、ご質問 等、コメントいただけましたら幸いです。

2017年3月22日水曜日

 フルエンシーオーバーサンプリングWAV/FLACプレーヤの構成図を公開します。(クリックで拡大します)

 PIC32-EMZ64のMPU内部PLLで生成したMCLKは低品質なので、外部クロック基板から入力します。ついでにHDMI-I2S端子も付けることにしました。
 USBメモリとSD/SDHCカードは排他利用であり、どちらか一方を使います。
 USB端子はハブも繋がるので、USBメモリカードアダプタ挟めばフルサイズSDHCも、メモリスティックとかも使えます。
 取りあえずの電源はUSB電源でOKですが、高品質なリニア電源繋ぐならピンヘッダ立てるランドが用意してあります。

 繋げるDACはFN1242Aでなくとも、フルエンシな音にアップサンプリングされて再生します。
 44.1KHzで記録されたホワイトノイズを8Xにアップサンプリングして再生すると、FN1242Aマニュアル 9ページのフィルタ特性が、見事に再現されます。
この図では、横軸1が44.1kHz、2が88.2kHzになります。
 20kHz付近でー6dB落ちした、生産当時は世間に受け入れられなかった特性ですね。
 この特性な再生音が、ESS9018K2Mといったフルエンシとは無縁なDACから出て来るから面白いモノです。
 ESS9018K2Mは8Xにアップして、PCM352.8kHzで動作させた場合にこうなります。
 
 ブログのタイトル通り今更なのかもしれませんが、FN1242Aが大好きな皆様ならば、大歓迎なサウンドと言えます。

 



2017年3月1日水曜日

 ご無沙汰しております。2年ぶりの更新です。

 フルエンシー8Xオーバーサンプリング ノンFIR WAV/FLACプレーヤー作りました。所謂シリコンオーディオプレーヤであり、基板上のボタンで再生操作するので、ネットワークに接続とかは有りません。

 RasPiのVolumioでタンデム基板鳴らしてましたが、MPDのFIR入った192アップサンプリングでDSD512を聴いていた訳です。

 この音は大迫力ではあるのですが、やはり物足りない。
 嫌気がさしたので、FIR無しなフルエンシー補完でオーバーサンプリングな再生機を造って音を出してみました。
 これが大成功!
 ホワイトノイズをMPDでアップサンプリング再生すると、21kHzでバッサリ切れてましたが、44kHzまでなだらかにだら下がりな特性が得られました。
 これがフルエンシー補完だって感じです。

 PCM384の解像度になると、DSD512とはまた違った迫力で迫ってきますね。8Xで動かせて本当に良かったです。

 タンデム基板でDSD512を聴くには、「ラズパイと逓倍基板をお使いください」
 「MPDの設定で192にアップサンプリングしてください」としていましたが、
 「今までのはごめんなさい。本当のDSD512はこれです。」と言える再生機ができました。ラズパイとamaneroを、本フルエンシープレーヤに取り替えてください。

 USBメモリ、マイクロSDHCカード、両方にFAT32フォーマットで対応します。
 対応ビット数は、WAV 16,24,32ビット。 FLAC 16,24ビット(libFLAC1.31)。

 WAV 44.1、88.2、176.4を、8倍、4倍、2倍の352.8kHzに。
 WAV 48、96、192を8倍、4倍、2倍の384kHzにオーバーサンプリングしてIISを出力します。
 FLACは、低圧縮変換ファイルでは2倍か4倍か8倍に。高圧縮では2倍にオーバーサンプリングします。ブロックサイズが4608だと等倍です。FLAC変換オプションで、-2以下が低圧縮、-3以上が高圧縮です。
 -b 1024なオプション付けてブロックサイズを1024でFLAC生成すると、8倍まで対応します。
 44.1は88.2(高圧縮)か176.4(低圧縮)。
 88.2は176.4(高圧縮)か352.8(低圧縮)。
 176.4は圧縮モード関係なく2倍の352.8kHz。48k系も同様です。

 USBメモリ、マイクロSDHCカード内の、最大で512曲を登録し、再生します。
 一つのディレクトリ内に最大64ディレクトリ、一つのディレクトリ内に最大255曲置けます。WAV,FLAC混在で構いません。ルートパスには64以上のディレクトリは置けません。
 8.3のショートファイル名も、それ以上のロングファイル名も、数字付き8.3ショートに変換されて扱われます。半角スペースは大丈夫です。全角漢字やカナは避けた方がいいです。
 /ジャンル名/アーティスト名/アルバム名/00_XXXXXXXXX.wav
な感じで階層管理でOKです。順序はカード上に配置した順に再生なので、単純にディレクトリコピーするとWindowsは名前順にコピーしないので、再生順はバラバラになります。
 ファイル並べ替えソフト(keyDESort等)をご使用ください。

 MP3非対応なのは、売ろうとするとMP3特許のライセンス費用が必要だからです。

 マスタクロックの出力モードは3通り選択できます。
 45/48な推奨モード。本モードでは、タンデム基板直結でDSD512を再生できます。
 22/24なamanero互換モード。本モードでは、最大192kHzの出力。
 90/98なチャレンジャーモード。ES90XXなら、このマスタクロックを受け付けます。

 倍率も3通り選択できます。
 モード0。フルエンシー補完全くしません。記録された通りの周波数で再生します。
 モード1。デフォルト。最大で4倍の192kHzまでオーバーサンプリングします。
 モード2。最大で8倍の384kHzまでオーバーサンプリングします。
 90/98マスタクロックで、384kHzをFN1242Aに突っ込めば、DSD1024が出るのですが、、、タンデム基板ではムリでした。ノイズが載ってしまいます。

 タンデム基板に45/48MHzで384kHzではDSD512までなので、最大192でも充分か、とも思いましたが、モード2をデフォルトとしましたので、352.8/384で再生されます。

 タンデム基板に繋がり易いように、FS0,1,2も出ます。周波数インジケータLED回路とかに繋いでいただいても便利です。

 フルエンシー補完はフロート32精度で内部計算処理され、出力ビット数が増加します。
補完することで、自然に生じる増加ビットなので、あえて丸めたりはしていません。
 ディザリングと言う、ホワイトノイズを混ぜてビット数減らす処理の事ですが、せっかく増えたビット数減らしちゃ勿体無いと判断しました。
 8倍時は16→19、24→27、4倍時は16→18、24→26、2倍時は16→17、24→25ビット
 64FSなBitCLKで送出されますので、FN1242Aタンデム基板ではなく、32ビット受けできるDACじゃないと勿体無いかもしれません。

 基板入荷次第、頒布開始予定です。
 ご質問はお気軽にコメント書いてください。

2015年3月23日月曜日

 お待たせしました。タンデム基板三次ロット出荷しました。

 今回は、何番~何番まで出荷とかではなく、全部発送しました。(注文遅かった一部除く)

 早い方には3月24日火曜日に届くと思われます。

 届きましたら内容ご確認のうえ、1週間以内にお振込みにてお支払お願いいたします。
 請求額は、同包の請求書と、宛名に書かれた注文コードで判るようになってます。

 注文内容と異なるとか、破損とか、部品足りないとか、金額変とか、問題ありましたらお支払い前にメール、コメント欄書込み等でお知らせください。

 初期ロットで一人、二次ロットで一人、逓倍基板で二人、お支払いが確認できていない方がおられます。レターパックの番号で着荷は確認済みです。

 いい大人なんでしょうから銀行振り込みの手続きしてください。
 振り込み手続きできないなら現金書留での送金でも結構です。
 督促の連絡とか、めんどくさい事させないでください。


FS設定スクリプト入りVolumioはこちらからダウンロード

TypeB   1.4 1.41 1.51
TypeB+ 1.41 1.51
TypeA+ 1.41 1.51
Pi2B   1.55

PI2Bには、まだバグが残ってる感じがします。96と192で同じFS信号が出るみたいです。
でも、アップした後にいじったから、そのせいなのかもしれないです。
きちんと確証できたら対策済みに更新します。

ハードウェア資料はこちらからダウンロード
シルク図、パターン図、パーツリスト、ジャンパ設定表、主要パーツデータシート、、、、etc
高解像度が必要であれば、ダウンロードしてから見てください。
ブラウザ内での表示は、プレビュー表示なので低解像度です。

逓倍基板の組み立て方はこちら

Amanero接続例はこちら

タンデム基板の他に必要な部品とか

PCMとDSDはどう違うの?


3月24日更新ココから
 注文遅かった最後の3名様の分も投函しました。木曜日には届くことでしょう。
 ご予約だけで、注文書未提出の森様、山田様、Muumi様の確保分は、3月末まで置いておきます。4月1日23:59を期限とし、ご連絡無ければキャンセルとみなし、在庫の補充に充てます。
3月24日更新ココまで

2015年3月2日月曜日

 タンデム基板三次募集の注文書アップロードしました。

三次募集注文書ダウンロードはココから
https://drive.google.com/file/d/0B0XnUQ0nJhJWay1TcVNJNm9qSjQ/view?usp=sharing

 今回のご提供価格は二次募集時よりも上がってしまいました。
 ごめんなさい。弊社で吸収しきれませんでした。アベノミクスな為替の影響です。

 お手軽に扱えて、お安く買える部品調達先企業が海外企業ばかりなんですよね。
 なんか日本の電子部品企業ってどうなの?って気がします。
 そもそも使う半導体も海外企業製ばかりです。
 まぁ、国内工場製ロジック部品は全滅しましたし。


 タンデム基板三次募集頒布価格表 在庫無くなり次第終了

 マスタ基板¥19000- 残り5枚です。お早目にご注文を(3月8日09:22更新)
 スレーブ基板¥6500-
 ジッタークリーニング基板¥14000- 残り0枚(3月7日17:00更新)
 逓倍基板+チップ¥1300-
 逓倍基板のみ¥1000-
 タンデム基板 生板¥3000-
 救済基板セット¥2000-
 予備用PIC¥300-
 消費税 8%
 レターパック送料(税込み)¥360-
 手渡しご希望なら(税込み)¥510-

生基板は既に完成していて、現在リフロー実装工程実施中です。納期回答2~2.5Weekです。
生基板も、リフロー済み基板も、まとめて納入なので、全行程終了後に出荷開始します。

 ご予約コメント頂いた方も、予約無しで注文の方も、3月10日までにはメール送信お願いいたします。三次募集終了の期限は定めませんが、当然ながら在庫終了までです。
  ジッタークリーニング基板は、全数予約で終了です。コメント頂いた方で終了しております。

 今後はご予約のコメント書込みして頂かなくて結構です。いきなり注文書送信でもOKです。

 予約数と実際の注文数が異なっても構いません。(ジッタ基板の減少はOK,増加はNG)
 注文書を優先します。変更の旨メール本文に記載ください。

 注文書受理確認のメール返信は致しません。
 予約表を受理後2~3日で更新しますので、こちらの予約表でご確認ください。
 更新されないようでしたら、お手数ですがコメント欄に書込みと、再度のメールをお願いします。

 コメント欄へのご質問等の書込みは、匿名は避けてください。
 匿名じゃなきゃ嫌なら何を注文したか書いてください。
 何買ったのか判らないと、適切な回答できません。